▶︎ハンタークラスとは?
春は山菜や薬草を採り、夏は魚を釣り、秋はきのこを採り、冬は獣を追う。野山に分け入りありのままの自然を見つめ、自然から学ぶことで、自然は様々な恵みを与えてくれます。このクラスでは、人が生きるために必要不可欠な食料を野山から自給する力を身につけるべく、動植物の知識、刃物や火などを扱う技術、自然の中で自分の身を自分で守る術など、現役猟師から総合的な野外活動技術を学びます。食べることは生きることであり、他者の命をいただくことでもあります。命と向き合うことで見えてくる人以外の生き物のリアルな世界を体感することで、改めて「いただきます」の意味、自然との共生について考える機会を持ちます。
▶︎ハンタークラスの目的
①四季の野山から食料を調達する力を身につける
②狩猟採集活動を通して総合的な野外活動技術を磨く
③他者の存在(命)を知り、命をいただくこと、自然と共生することと向き合う
▶︎ハンタークラスの心得
①自分の身は自分で守る
②自ら学ぶ
③他者(自然や人)への敬意を忘れない
▶︎参加条件
▶︎対象年齢
●小学4年生以上〜69歳で心身ともに健康な方
※小学生は同じく参加者として保護者同伴が必要です。
ハンタークラスでは、ナイフなど使い方を誤ると大怪我につながるような道具も頻繁に扱い、基本的にツキノワグマなどの野生動物の生息域での活動が主で各回様々な危険も伴います。よって以下の点を満たすことを条件とします。
①ハンタークラスの心得を理解・遵守できる方
②健康状態に問題がない方
→心疾患がある方、妊娠中の方などはご参加いただけません
③狩猟採取活動を暮らしの中で実践したいと考えている方
→本講座は狩猟採取技術を磨き自給力の高い暮らしを送りたい方を鍛えるためのものです。観光的なツアーではありませんのでご注意ください。
④ある程度の体力・野外活動経験があること
→整備されたキャンプ場や登山道など、レクリエーション的なアウトドア活動では立ち入らないような場所での活動が主です。整備された登山道であればまる1日歩ける程度の体力、テント設営は自分でできるくらいのアウトドア経験があること。
▶︎授業料
年間授業料
●13万円 (単発での参加も可能です。単発でご参加の場合の授業料は各回の授業内容を確認ください)
★年間受講特典
①授業料割引
→年間でお申し込みいただくと、各回単発でお申し込みいただくよりも「約1万円」お得にご参加いただけます。
②各種ガイドツアー参加費割引
→各回の授業をきっかけにさらに自主的に学びたい方のために、対象となる各種ガイドツアーの参加費を割引いたします。詳しくはスタッフまで。
各回の授業内容
13:00〜翌13:00
①刃物の基本的な扱い方を習得する
②自然にあるものを燃料にして火を起こせるようになる
③山菜を10種類以上覚える
④気をつけたい植物を見分けられるようになる
●16,500円
体験料(2日分)、宿泊料(テントサイト)、消耗品(薪など)、食事(夕・朝・昼)、保険料、消費税など
※テントのレンタルが必要な方は別途レンタル料がかかります。(ソロ用2,500円/3〜4人用3,500円)
●刃物の扱い方(ナタ、ノコギリ、ナイフなど) 刃物の特性/安全な使い方・メンテナンス/刃物で食器作り(箸、スプーン)
●火起こしと野外炊飯 火が起こる仕組み/火種・燃料の確保/火起こし実践/野外調理実践
●山菜採取 食べられる山菜の見分け方/気をつけたい動植物
●山菜クッキング 山菜の下処理/山菜クッキング実践
1日目は、狩猟採取を目的とした活動の際に、特に必要不可欠な基礎知識・技術を集中して学びます。刃物の扱い、火起こし、野外調理などなど。覚えることはたくさんありますが、これらができるだけで活動の幅はぐっと広がることはもちろん、危険を回避することにも繋がります。
2日目は春の野山を賑わす素晴らしい食材「山菜」を採取しながら、整備されていない山道を歩く際の注意点や、毒草などの存在についても学びます。お昼には自分で採取した山菜を焚き火で調理して味わいます。
※宿泊は各自テントになります。
13:00〜翌11:00
①テンカラ釣りの準備ができるようになる
②魚をさばけるようになる
③渓流での安全な過ごし方を覚える
イワナやヤマメなど、渓流に暮らす魚たちを釣って食べるための技術を学びます。渓流釣りといっても釣法はたくさんあり、本講座では延べ竿、糸、毛鉤というシンプルな道具だけで魚を釣ることができる「テンカラ」というスタイルで行います。初日は毛鉤を自作するところから始め、準備ができたら早速入渓!現地にてキャスティング、釣り上げ方など一連の流れを実践。翌日は早朝から渓流に入り、とことんテンカラ釣りを実践します。危険も多い川での安全な過ごし方も覚えます。
●釣りの準備 毛鉤の作り方/釣り糸の結び方
●釣りの基礎練習 竿の扱い方/キャスティング/アタリへの合わせ方
●渓流釣り実践 安全な過ごし方/魚のいるポイント/釣れた時の対処など
●渓流魚の捌き方・調理法
●19.800円
体験料(2日分)、釣り道具レンタル、釣り消耗品(針など)、宿泊料(テントサイト)、食事(夕)、保険料、消費税などを含む
12:30〜翌12:00
①タープでの野営技術を身につける
②夏に採取できるきのこや山菜などを覚える
③身を守るための焚き火術を覚える
今回はキャンプ場ではなく整備されていない森の中でタープを使った野宿方法を学びます。タープはテントに比べより身軽に山の中で過ごしたり緊急時にも役立つアイテム。その場にある枝や立木を使い、ロープワークも駆使して設営します。安全に過ごすために、野生動物や虫などから身を守りる焚き火術やなども覚えます。また、実は冬に次いで食糧が少ないのが真夏の野山。夏でも採取できるきのこや山菜の種類や見つけ方を覚え採って食べます。
●野宿 寝床の選び方/タープの扱い方/身を守るための焚き火/水の確保
●夏の野山の食材調達 食べられるきのこ・山菜・木の実の見つけ方/毒きのこなどの見分け方
●焚き火 身を守るための焚き火/火事を起こさない・自然に負荷を与えすぎない方法
●子ども 8.000円 ●大人 6.500円
(体験料、食事1食(昼)、保険料、消費税など ※お昼は簡単な汁物を作ります。おにぎりなど主食はご持参いただきます。)
●16.500円
体験料2日分、食事(夕、朝)、保険料、消費税などを含む
11:00〜翌々日11:00
①渓流で寝床を確保し野宿ができるようになる
②これまでの経験を組み合わせて自身の力だけで食材を調達し食事がしっかり作れるようになる
③応用力・判断力を身につける
今回は最低限の装備で山奥の渓流へ分け入り、山菜、きのこ、渓流魚などの食材調達、タープでの野宿、燃料の確保など、これまで学んだ野外技術をフル活用して過ごす2泊3日の合宿を行います。1日目にフィールドを回り把握したら、翌日からは自分の力だけで食材と燃料を調達し食事を作ります。都度状況判断や応用力が求められますが、安全に、そして充実した食事を得られれば大きな自信になるでしょう。せっかくなので釣り以外の魚の調達方法も学びます。
●山菜・きのこ狩り これまでのおさらい/食べられる山菜・きのこの見つけ方・見分け
●渓流釣り実践 渓流での安全な過ごし方/魚のいるポイント/仕掛けの修復/釣れた時の対処
●野宿 寝床の適地・注意点/燃料の確保/焚き火と炊事
●釣る以外の魚の獲り方 つかみ獲りなど
●33.000円
体験料(3日分)、食事(夕×2、朝×2、昼×1)、保険料、消費税などを含む
9:00〜16:00
①食べられるきのこを5種類以上と相性の良い木を覚える
②食べられる果実を3種類以上覚える
③きのこ・果実の調理方法を覚える
1年で最も山の恵み豊富な季節が到来。今回は野生のきのこや山の果実を探して採って食べます。きのこは「木の子ども」と言われるように、木との相性があります。そのため、きのこを採るために木の種類を覚えると共に、その木が自生しやすい場所を予想することで山を読む力がつきます。また、山の果実の見つけ方や食べ方なども学びます。
●きのこ採り きのこの基礎知識/見つけ方・採取方法/毒きのこの見分け方
●きのこ調理 きのこの下処理方法/適した調理方法
●山の果実採り 見つけ方・採取方法/適した加工方法
●9,000円
体験料、きのこ料理、保険料、消費税などを含む
9:00〜16:00
①獣道や痕跡を見つけられるようになる
②痕跡から動物の種類や行動を予想できるようになる
③罠を仕掛ける適所や仕掛け方を覚える
里山を縫うように伸びる獣道を辿りながら、野生動物の生態を実践的に学びます。獣道沿いには足跡、フン、食痕や寝床など様々な痕跡があり、それらを発見することで急にその存在が身近に感じられ、人以外の命の存在に気付かされます。狩猟によって野生動物を捕獲する方法はいくつかありますが、今回は罠猟について学び、猟師と一緒に獣道に罠を仕掛けます。
●獣道を辿る(野生動物の生態を学ぶ)
生息する野生動物について/獣道の見つけ方・歩き方/ 痕跡を探す(足跡、フン、爪痕など)/痕跡から行動を読む
●罠猟体験 罠を仕掛けるポイント・仕掛け方
●9,000円
体験料、保険料、消費税などを含む
12:00〜翌日16:00
雪が野山にたっぷり積もった頃、雪上には獣たちの痕跡が残り行動を推測しやすく、また雪に体がとられ動きがとりにくくなり、雪国の猟師たちは狩猟のベストシーズンを迎えます。今回は、猟師が仕留めたシカまたはイノシシの解体から、得たお肉を食べ、毛皮まで無駄なく活用するために皮なめしの技術までみっちり習得します。また、猟師と一緒に雪山へ入り、動物たちの痕跡を見つけて辿る「忍び猟」も体験します。
●大型獣の解体 皮の剥ぎ方/大ばらし/精肉
●ジビエを食す 部位ごとの特性/適した調理法
●毛皮なめし 皮が革になるまで/なめし方
●雪山での危険管理 体力を温存する歩き方/雪の状態判断/地形の読み方
●忍び猟体験 痕跡や動物の見つけ方/痕跡から行動を読む/獲物の追跡方法
●27,500円
体験料2日分、宿泊料、食事(夕×1、朝×1、昼×1)、なめした毛皮、保険料、消費税などを含む
①大型獣の基本的な解体方法を覚える
②ジビエの味を知り、部位ごとの肉質の特性を知る
③忍び猟の実際を知る
④皮なめしの方法を覚える
9:00〜16:00
①早春に採取できる山菜の種類と見つけ方を覚える
②樹液採取の仕組みと活用方法を覚える
③レザークラフトの基礎を身につける
長い冬が終わりへと向かい、冬と春が行き来するこの時期は、木々の樹液や、早出の山菜を採取することができます。残雪の野山を歩き早春の山の恵みを採取しお昼に調理して美味しくいただきましょう。午後は解体して得た革を使った革細工を行います。これまでの体験を思い返し、四季の山の恵みに感謝の気持ちを持って一生物の作品を作りましょう。
●早春の野山の食材調達 樹液の採取方法/山菜採取
●樹液の活用 メープルシロップ作り/樹液料理作り
●レザークラフト 必要な道具/レザークラフトの実践
●9,000円
体験料、山菜・メープル料理、自作の革製品、保険料、消費税などを含む